
2025.12.22パーソナルカラー診断PLUS 骨格診断PLUS
「今日のB課長のネクタイ、派手じゃない?」
給湯室で、女子社員がそう言うと、
皆が一様にうなずく。
このとき、
あなたはどんな課長を思い浮かべるでしょうか。
少なくとも、
ワイルドで押しの強いタイプではないはずです。
ここで注目したいのは、
「派手」という言葉です。
それは、華やかだった、という意味ではありません。
悪目立ちしていたということ。
つまり、そのネクタイは
B課長らしくなかった。
似合っていなかった、ということです。
もし同じネクタイを、
眉も髪もはっきりしていて、
情報量の多いA課長が締めていたら、
印象は違ったかもしれません。
派手に見えるどころか、
「かっこいい」と言われていた可能性もあります。
一方、B課長の場合。
多濁のえんじ色のネクタイであれば、
地味になるどころか、
ずっとシックに映ったはずです。
問題は、
気分や好みではありません。
その人が持っている情報量と、
身につけている色や強さが
噛み合っているかどうか。
ここで、
好印象か、そうでないかが分かれます。
好みも、気分も、
自分を客観的に知ったうえで使えば、
ちゃんと作用します。
でも、
自分を知らないまま選ぶと、
「正解っぽい選択」ほど、
ズレは目立ちます。
派手が悪いのではありません。
地味が正解でもありません。
噛み合っていないことが、
違和感になる。
それだけのことなのです。
「似合う」は、身体から導く。
でも“心地よさ”は、環境と記憶がつくる。
COLOR&STYLE1116では、
この二つを切らずに読み解いています。