
2026.01.20その他
診断の価値は、正解を出すことではない。
どこで判断を止めるかにある。
COLOR&STYLE1116の診断は、
「誰が診ても同じ結果になる」ことを目標にしていない。
重視しているのは、どこを見て、どこで判断し、どこを言語化するのかという
判断の設計が共有されているかどうかである。
理論は、知識として語られるだけでは機能しない。
現場で運用され、別の手でも成立して初めて、
資産としての輪郭を持つ。
同じ理論が、
別の人の手で成立しているという事実は、
組織にとってひとつの証明になる。
それは、
「トップがいなくても回る」という意味ではない。
トップが一人で抱え込まなくていい構造ができている
ということだ。
この構造があるからこそ、
診断は属人的な技術ではなく、
積み重ねられる資産として機能する。
COLOR&STYLE1116には、
同じ理論を、別の手で運用する診断者がいる。
大館美絵は、その代表的な存在である。
重要なのは、
似た診断を行うことではない。
判断の手順が、同じ設計で動いているという点にある。
見える要素が多いほど、判断は揺れやすくなる。
色、形、質感、印象、生活背景。
どこからでも語れてしまうからこそ、
何を見ないかがあらかじめ決められているかどうかが、
診断の安定性を左右する。
大館の現場では、
判断を止める位置が明確で、
その先が安易な感覚論に流れない。
理論の再現性は、診断室の中だけで完結しない。
診断後、実際に服を選び、迷い、決断する場面でこそ試される。
ショッピング同行という運用の場では、
何を勧め、何を勧めないか。
どこで絞り、どこで本人に委ねるか。
その一つひとつが、診断で言語化された判断と
矛盾なくつながっている必要がある。
大館の役割は、理論を翻訳することではない。
理論を、日常の選択に耐える形で通すことにある。
同じ理論が、
異なる現場で、異なる役割を持つ人の手によって成立している。
それは、理論が個人の所有物ではなく、
組織の資産として生きているということでもある。
月に2枠という診断数は多くはない。
しかし、再現されているという事実は、
量では測れない価値を持つ。
再現される診断とは、
理論が生きているということだ。