2025.01.25その他
診断室では、日々さまざまな発見があります。
私たちは、診断を通じてお客様一人ひとりの個性を見極め、その方にとって最適なスタイルを提案することを使命としています。その中で、感じたことや、診断を通じて見えてきた気づきや傾向、印象深いご相談事例などについてお伝えいたします。
就職活動における服装は、「何を着ればよいか分からない」「スーツ以外はNGなのでは」といった不安と直結しています。実際に診断時にも、そうしたご質問をいただくことが多くあります。
「オシャレな人が就活で有利」とは限りません。むしろ、重要なのは“おしゃれ”かどうかよりも、“その人に合った装い”であるかどうか。
似合う服装は、第一印象を整えるだけでなく、面接時の立ち居振る舞いにも落ち着きをもたらします。服装に迷いがないという安心感は、その人本来の魅力を自然に引き出してくれます。
あるお客様は、最終面接を控えたタイミングで「自分の服装に自信が持てない」とご来店されました。
「リクルートスーツでは何かが足りない。でも、どこをどう変えればいいか分からない」と。
そんなふうに迷っている方は、実は少なくありません。
自分の骨格や肌色、顔の印象に合わせて選ばれた装いは、相手に好印象を与えるだけでなく、自分自身を落ち着かせる力を持っています。
服装そのものが採用を決めるわけではありませんが、「選ぶ時間を短縮できた」「自分らしいスタイルで臨めた」という小さな安心感は、面接本番での表情や話し方にもつながっていきます。
自分に似合う色や素材、形を知ることで、装いが“自分の味方”になっていきます。
「この服で大丈夫かな」と迷いながら着るのではなく、「この服なら、自分らしくいられる」と感じられること。
その小さな安心感は、言葉にしにくいけれど、確かに“気持ち”を整えてくれる力があります。
実際に診断を受けた方からは、
「服装の不安が減って、気持ちに余裕が生まれました」
「何を着ればいいか分からなかったのが、むしろ“楽しみ”に変わりました」
といった声をいただくことがあります。
就職活動や転職、復職、登壇など、“自分を見せる場面”では、どれだけ自分を信じられるかが鍵になります。
診断を通じてその方に似合うスタイルを見出していく過程は、決して「目立たせるため」ではなく、“本来の自分に立ち返り、自信をもって一歩を踏み出す”ためのものです。
見た目を整えることが、内面を整える。
それは少し不思議に思えるかもしれませんが、実際には多くの方が、そのつながりを体感していらっしゃいます。
私たちは、流行や形式に当てはめることではなく、その方が“らしく”いられるスタイルのご提案を大切にしています。
就活でも婚活でも、仕事でも日常でも、大切なのは、無理をせず、でも“きちんと伝わる”装い。
診断は、その第一歩をそっと照らすものかもしれません。
今後も、そうしたお手伝いを、一人ひとりに寄り添いながら、丁寧に続けてまいります。
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